結婚相談所や結婚情報サービスでの出会いにおいて、「お見合い」もしくは「ファーストコンタクト」は、その後の関係を進めていくかどうか、すなわち「アリかナシか」を判断する初めの大事なイベントです。
今回はこの、お見合いやファーストコンタクトについてまとめます。
初回は60分が良い
結論から言いますと、私はお見合い・ファーストコンタクトは60分とあらかじめ決めて臨んでいました。
婚活業者によって「初回は気軽に会えるよう30分くらいで…」「お相手のことがよくわかるようじっくり1時間は話して…」などお勧めが異なっており、一例として初期に利用したペアーズエンゲージ(※2022年9月サービス終了)においては「ファーストコンタクトはオンラインシステムで30分」と決められていました。
30分と思うと気楽に臨めるのですが、自己紹介とアイスブレイクで場を温めるだけである程度時間を使ってしまって、中身のある話としては趣味や休日の過ごしかたくらいしか話せず、肝心の価値観や結婚感についての情報開示まではできませんでした。
ファーストコンタクトで雑談しかできず「女の子と話せて楽しいな〜」という好感を持って2回目にお会いしてみたら、意外と家庭生活に対する考え方が違っていて一緒に暮らすのは無理そう!というのは、よくあることではないでしょうか。
他方で、初対面の相手と30分勝負で価値観や結婚感に絞って話すというのは、緊張や警戒感があってうまく自己開示できなかったり、あまり初めからガツガツと「わたしこんな暮らしが理想ですッッ!!あなたはついてきてくれますか!!??」と話すのもちょっと気が引けてしまいます。
結婚相談所の関係者が配信しているYouTubeによれば、初対面で「子供は何人ほしいか」か「家事にどれくらい参加できる働きかたか」といったことを探られると、不快感に繋がることが多いようです。
そこで、私は自己紹介とアイスブレイクに5〜10分くらい、趣味や休日の過ごしかたで15〜20分くらい、そこで打ち解けてきたら結婚観など初回で確認しておくべき大事な部分について少しずつ情報交換をして20〜30分くらい…といった構成で、合計60分くらいになるよう目指していました。
1時間ほど話していると、ちょうどコーヒーも飲み終わる頃合いになるので、そこでおかわりやケーキを注文するのではなく「もうちょっとこの人と話してみたいな」とお互いが思っているくらいのアンバイで終えると、次に繋がりやすいと思います。
注文するのはブラックコーヒー
喫茶店のドリンクメニューにはコーヒー、紅茶、メロンソーダなどがありますが、上記の「60分で展開するファーストコンタクト」のために、いつもブラックコーヒーを注文していました。
ファーストコンタクトにおける飲み物の選びかたや飲みかたというのも重要だと考えていて、甘いものをガブ飲みしてしまってすぐにカラになってしまうと、話したりないうちに「カラになったのでもう行きましょうか?」となってしまうかもしれません。
とくに甘い飲み物というのは無意識に身体がどんどん欲してしまうもので、時間をかけてゆっくり飲むのはとても難しいのではないでしょうか。
お会いしたなかで1名だけオレンジジュースを注文されたかたがいましたが、やはり序盤で大半を飲み干してしまい、後半が手持ち無沙汰のようでした。
他方で、ブラックのコーヒーというのは苦いので一気にガブ飲みすることができず、お話ししながらチョビチョビ飲むので、なかなか30分で飲み干すことはありません。
とはいえ女性は苦いコーヒーは苦手というかたが多いようで、大半のかたが紅茶やカフェラテを注文されていました。
そのなかで特に印象的だったのは、おひとりだけ
「いつもはブラックコーヒー1択なんですけど、仕事中に飲みすぎちゃって…」
とのことで、このかたはいわゆるバリキャリと呼ばれる働きかたをしていて、こういう飲み物選び1つとってもカッコよかったです。
絶対にはずせない話題
さて、約1年間の婚活期間中に、ファーストコンタクト・お見合いに適した喫茶店を選び、ブラックコーヒーをお供に60分かけてお話しする…ということを数十回やってみたのですが、振り返ってみると、ここで話すべき最も大事な話題は
はやく結婚したいと本心から思っているか
ではないかと、いう結論に達しています。
遊び目的や恋活のアプリならともかく、結婚相談所に所属しているのだから「はやく結婚したい」と思っているに決まっているだろう!何をバカなことを言っておるのか!と思うかもしれません。
しかしながら、実際に婚活をしてみると感じるのですが、結婚相談所を通じて出会って話してみると、入会や活動の動機が…
・年齢が30歳に近づいてなんとなく
・何もしていないと親がウルサイので
・今すぐじゃないけど、ここで良いひとに出逢えたらいつかは
というかたが、とても、とても、本当に多くいらっしゃいます。
このなかで「良いひとに出逢えたら」というのもなかなかクセモノで、明確に何か基準が決まっているわけではなく、フィーリング任せのかたが多いのではないかとも思います。
初回で婚活の動機の話題になったり、仮交際が進んで次のステップについて話したときに「実は、すぐに結婚したいというわけではなくて…」というのを、たびたび聞いてきました。
実態として「1日でもはやく結婚したい」と本心から思っている会員は、半分もいないのではないか?と思います。
本心から結婚したいと思っていない相手と関係を進めてしまい、いざ真剣交際に進むのを決心したり、成婚退会する段階に至ってから「実は…」となって破談になると、そこまでに費やした時間・費用・労力が無駄になるばかりか、精神的なダメージが計り知れないものとなります。
ファーストコンタクト・お見合いのときの話題として他には、価値観が似ているとか、生活に対する考え方とか、趣味や休日の過ごしかたなど共有できるものがあるかとか、色々重要になりそうな要素はあるにはあります。
しかしこれらはいずれも、ある程度プロフィールからある程度は読み取ることができますし、信頼関係を築く前に価値観や結婚観について初対面でズカズカと深堀りされると、警戒心や不快感を持たれてしまうリスクもあります。
初回はリスクを背負ってまで深い話をするのではなく、はやく結婚したいと本心から思っているか、これを確認することだけを目指すのが良いと考えています。