1年以上にわたり婚活を続けるなかで、この人とは共同生活をうまくやっていけそうだと思えるお相手は何名かいらっしゃいましたが、なかなか結婚に至るほどの深い中になれないまま仮交際を終えてばかりいました。
そんな私が婚活を終えようと思った決め手、ADさんと結婚したい!と思った決め手は、いったい何だったのでしょうか?
「良い人はいましたか?」に対する違和感
婚活外の知人に「婚活をしている」と言うと、決まって聞かれるのが
「良い人はいましたか?」
という問いかけです。
こう言ってくる相手に悪気や他意がないのは百も承知ですが、どうにもこの「良い人はいましたか?」という表現には大きな違和感を覚えていました。
なんだか、スーパーで買い物した帰り道で
「今日の特売品、良いモノはあった?」
と聞かれているような感覚です。
結婚相談所では、希望の年齢・年収・趣味・得意なこと・不得意なことなどの条件をオーダーして合致するひとを紹介してもらう形をとりますが、その条件にハマってさえいれば即断即決でその人と結婚…と、なるものでしょうか?
自分の気持ちの面はもちろん、相手からも認められる必要があるわけですから、どれを買うか好きに選べるスーパーとはわけが違います。
そんなわけで、良い人はいましたか?と聞かれるたびに、スーパーで特売の魚を勢いで買うのと、婚活は全然違うんだよなぁ…といつも思っていました。
結婚相談所プレーヤーのあるべき姿
結婚相談所というのは本来、
(1)条件にマッチした人を紹介して、
(2)仮交際中に一緒に暮らせそうかどうかを見極めて、
(心が動くとかトキメクとか、そういう一般的な恋愛感情は置いといて!)
(3)1日でも早く結婚相手を見定めましょう!
…というサービスであり、Youtubeに動画投稿されている相談所主宰者や仲人のかたも「婚活する気があるなら、心がトキメクとかそういうのは捨てなさい!」と主張しています。
そしてこの「心の動き」や「恋愛感情」を度外視するからこそ、複数の相手と並行仮交際したり、スタッフ経由で相手の気持ちを確認して関係進行のタイミングを図ってしまうといった、婚活外の世界では受け容れづらいやりかたが認められているのです。
従って、結婚相談所プレーヤー(会員)は、受けた紹介をムゲに断らずに、仮交際を進めて一緒に暮らせるかどうか?の判定を淡々と行って、OKであれば仮交際→真剣交際とステップを進めていく…というのがあるべき姿(=結婚相談所サービスのメリットを充分に享受できる状態)となります。
そして関係を進めていく際に「ビビっと来ない…」とか「恋愛感情も捨てたくない…」などと言い始めると、会おうと思えば何人とでも異性と会えてしまうシステムであるがゆえに、ドツボにハマっていきます。
私もいつからか(元々?)恋愛感情を度外視できなくなり、ノルマ的に仮交際で1~2回食事して「なんかビビっと来ないので交際終了」ということが続いた時期がありました。
もっともっと病の対処法
そんな「こじらせた」活動をしていた私ですが、いつの間にか「もっともっと病」も発症していたようです。
「もっともっと病」とは主に結婚相談所での活動においてみられるもので、「上」を見て検索をするといくらでも「上」の異性がいるので、今の仮交際相手よりも「もっと」良い人がいるかもしれない…と言って、特定の相手と前へ進む判断を避けて、新たなお見合いを次々に組もうとする状態です。
つまり「恋愛感情を捨てたくない、条件だけでは相手を選べない!」などと言っている人が「もっと条件の良い人がいるはず!!」という感情を併発しているのです。これは、かなり厄介な状態です。
しかし、ADさんと出会って心境の変化を感じました。
ADさんは一部の「条件面の情報」が非開示になっていたのですが、ADさんと話しているのがただただ楽しくて、そのうちに「なんだか、もう条件なんていいや…」と思うようになりました。
そしてこの心境の変化が決定的となったのは、当時所属していた各サービスのなかで「最も高条件(かつ容姿が美しい)AIさん」と会ったときです。
その結果はAIさんの記事に書いたとおり、もっともっと、もーっと高条件の相手と会っても、心が動くことはないということが確認できました。
最後は内面の変化と覚悟
学生の就職活動と同様に、婚活で大事なのは自己分析であったように思います。
婚活を終える決め手となるのは何よりも、目の前の相手と前へ進んでいこうと思う「自らの意思」であり、どういった状況に至ればその意思を固められるのか…というのは、自己分析によって分かってくるものです。
私はADさんとの出会いを通じて婚活の沼にハマってしまった内面を変えることができ、結婚に向けて前へ進んでいこうという覚悟を固めることができました。
もしも婚活を始める前に、充分な自己分析をして、心の挙動を正確に予想できたとするならば、誰しも苦労することなく婚活を短期で終えることができるかもしれません。
しかし、自己分析のために必要となる恋愛経験が不足しているだとか、年齢が上がるとともに価値観が変容するだとか、誰しもなかなか正確な自己分析というものをできるわけではありません。
その不足部分は、日々の婚活を通じて補いながら、自己分析を深めていくことで進むべき道が見えてくるのではないでしょうか。
※もちろん、相手からも選んでもらえるように、自らの条件面を高める努力だとか、婚活で好まれるファッションやマナーの習得も不可欠といえるでしょう。